シェーンベルクシリーズ第2~4回は弦楽四重奏曲です!
2025年度よりスタートしたシェーンベルクシリーズ、第1回公演は4月・5月に無事終演いたしました。沢山の方にお運びいただき感謝申し上げます。
次回からは、3回にわたって弦楽四重奏曲を取り上げます。
後期ロマン派から無調、12音技法に至るまでの作風・形式の変遷をこの3回で追っていきます。
京都公演は京都大学人文科学研究所准教授の浅井佑太氏、東京公演では引き続き、音楽ライター小室敬幸氏によるレクチャーと共にお届けします。
《 シェーンベルク・シリーズ vol.2 – 後期ロマン派から無調へ – 》 【Ensemble Amoibeシリーズ第63回公演】


Artwork : Inae Jeong
出演
石上真由子・北川千紗(ヴァイオリン)
田原綾子(ヴィオラ)
柴田花音(チェロ)
森谷真理(ソプラノ) [vol.64のみ]
小室敬幸 [東京]・浅井佑太 [京都](レクチャー)
主催 : 一般社団法人 Ensemble Amoibe
協賛:医療法人 葵鐘会
特別協力 : ワンコイン市民コンサート(OCCA)
【Ensemble Amoibeシリーズ第63回公演】
《 シェーンベルク・シリーズ vol.2 – 後期ロマン派から無調へ – 》
【東京公演】
2025年10月23日(木)19:00開演(18:30開場)終演: 20:30
会場:トーキョーコンサーツラボ
(〒169-8616 東京都新宿区西早稲田2-3-18)
▣ チケットご購入
【京都公演】
2025年10月27日(月)19:00開演(18:30開場)終演: 20:30
会場:京都市北文化会館 創造活動室
(〒603-8142 京都市北区小山北上総町49番地の2)
▣ チケットご購入
※休憩なし90分公演・レクチャーコンサート
※会場都合により、全席自由となります。ご了承下さい。
(義経・九郎会員様は5000円にてお座席エリア指定が可能です。購入時アンケートにてご希望をお知らせください。)
プログラム
シェーンベルク Arnold Schönberg
弦楽四重奏曲 第0番 ニ長調(1897)
弦楽四重奏曲 第1番 ニ短調 作品7
【Ensemble Amoibeシリーズ第64回公演】
《 シェーンベルク・シリーズ vol.3 – 無調から12音技法へ – 》
【東京公演】
2026年3月30日(月)19:00開演(18:30開場)終演: 20:30
会場:ルーテル市ヶ谷センター ホール
(〒162-0842 東京都新宿区市谷砂土原町1-1)
▣ チケットご購入
【京都公演】
2026年4月1日(水)18:30開演(18:00開場)終演: 20:00
会場:京都文化博物館 別館ホール
(〒604-8183 京都市中京区高倉通り三条上る東片町623-1)
▣ チケットご購入
※休憩なし90分公演・レクチャーコンサート
※義経・九郎会員様は5000円にてお座席エリア指定が可能です。
プログラム
シェーンベルク Arnold Schönberg
弦楽四重奏曲 第2番 作品10(1908)
ベルク Alban Berg
抒情組曲(1925-6)
【Ensemble Amoibeシリーズ第65回公演】
《 シェーンベルク・シリーズ vol.4 – 12音技法の可能性を拡張する – 》
【京都公演】
2026年5月21日(木)18:30開演(18:00開場)終演: 20:00
会場:京都文化博物館 別館ホール
(〒604-8183 京都市中京区高倉通り三条上る東片町623-1)
▣ チケットご購入
【東京公演】
2026年5月25日(月)19:00開演(18:30開場)終演: 20:30
会場:ルーテル市ヶ谷センター ホール
(〒162-0842 東京都新宿区市谷砂土原町1-1)
▣ チケットご購入
※休憩なし90分公演・レクチャーコンサート
※義経・九郎会員様は5000円にてお座席エリア指定が可能です。
プログラム
シェーンベルク Arnold Schönberg
弦楽四重奏曲 第3番 作品30(1927)
弦楽四重奏曲 第4番 作品37(1936)
チケット
【自由席】 一般 5,000 円 / 学生 1,000 円 (当日 500 円増)
【応援チケット(指定席)】10,000 円
チケットご購入
teket にて販売中。 クレジットカード決済・コンビニ決済・銀行振込 がご利用いただけます。
▶ 東京公演
▣ EA63 シェーンベルク・シリーズ第2回(2025/10/23)
▣ EA64 シェーンベルク・シリーズ第3回(2026/3/30)
▣ EA65 シェーンベルク・シリーズ第4回(2026/5/25)
▶ 京都公演
▣ EA63 シェーンベルク・シリーズ第2回(2025/10/27)
▣ EA64 シェーンベルク・シリーズ第3回(2026/4/1)
▣ EA65 シェーンベルク・シリーズ第4回(2026/5/21)
ARTIST PROFILE
石上 真由子 Mayuko ISHIGAMI ヴァイオリン
日本音楽コンクール等、国内外で優勝・受賞多数。題名のない音楽会、NHKクラシック音楽館、NHK-FM名曲リサイタルやリサイタル・ノヴァ、「ブラボー!オーケストラ」等に出演。 東響、東京都響、読響、日フィル、京響、仙台フィル、大響、大フィル、ブラショフ国立交響楽団、関西フィル、東京シティ、セントラル愛知、愛知室内、山響など、国内外で多数のオーケストラと共演。欧米各地の音楽祭・演奏会に出演。長岡京室内アンサンブル、アンサンブル九条山メンバー。MusicDialogue,CHANEL室内楽、京都コンサートホール、公共ホール音楽活性化事業登録アーティスト。京都市芸術新人賞、音楽クリティック・クラブ賞、大阪文化祭賞、青山音楽賞、膝堂音楽賞、京都府文化賞受賞。日本コロムビアよりCD ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ」、「ブラームス:ピアノとヴァイオリンのためのソナタ第1番」、ALTUSより「ラヴェル:ツィガーヌ」好評発売中。
北川 千紗 Chisa KITAGAWA ヴァイオリン
第89回日本音楽コンクール第1位、岩谷賞(聴衆賞)を含む4つの特別賞受賞。 翌年スピヴァコフ国際ヴァイオリンコンクール(ロシア)第2位。3つの最年少優勝を皮切りに2009年より11の国際コンクールにおいて優勝 とグランプリを獲得。これまでに国内外多数のオーケストラと共演を重ね、ラ・フ ォル・ジュルネTOKYOのほかオランダ、イタリア、フランス、ベルギー、オーストリア、ポーランド、ハンガリー、ロシア、中国、シンガポール、アメリカにおける国際音楽祭にソリストとして招聘されている。CHANELピグマリオンデイズ2019アーティスト。Music Dialogue アーティスト。第25回ABC新人コンサート最優秀音楽賞、大垣市文化奨励賞、岐阜県芸術文化奨励受賞。ロームミュージックファンデーション2017-2018奨学生。東京藝術大学附属音楽高等学校を経て同大学を卒業後桐朋学園大学大学院修士課程修了。2023 年コンセルトヘボウ(アムステルダム)においてデビューし現在国内外において幅広く活動を展開中。上野隆司財団およびRT基金(ワシントン)より Guadagnini1779 を貸与されている。
田原 綾子 Ayako TAHARA ヴィオラ
第11回東京音楽コンクール弦楽部門第1位及び聴衆賞、第9回ルーマニア国際音楽コンクール全部門グランプリを受賞。国内外でリサイタルが定期的に行われており、ソリストとして読売日響、都響、東響、東京フィル等と共演。室内楽奏者としてもM・アルゲリッチやM・マイスキー、I・グリンゴルツ、堤剛など国内外の著名なアーティストと多数共演し、オーケストラの客演首席も務めるなど、活躍の幅を広げている。現代音楽にも意欲的に取り組んでおり、新作委嘱や世界初演も数多い。TV朝日「題名のない音楽会」、NHKBS「クラシック音楽館」、NHKFM「リサイタル・ノヴァ」、宮崎国際音楽祭、武生国際音楽祭、ラ・フォル・ジュルネ等に出演。第23回ホテルオークラ音楽賞受賞。桐朋学園大学を卒業後、パリ・エコールノルマル音楽院、桐朋学園大学大学院、デトモルト音楽大学をそれぞれ最高得点で修了。藤原浜雄、岡田伸夫、B.パスキエ、V.ヘルテンシュタインの各氏に師事。Music Dialogue Artist、アンサンブルofトウキョウ、エール弦楽四重奏団、ラ・ルーチェ弦楽八重奏団、Trio Rizzleのメンバーとして活躍中。
柴田 花音 Canon SHIBATA チェロ
卓越した技巧と豊かな表現力で、国内外で注目を集めている若手チェリストのひとり。第14回ビバホールチェロコンクール第1位、第92回日本音楽コンクールチェロ部門第2位。2022年カナダ・Robert W. and G. Ann Corcoran Concerto Competitionにてグランプリ受賞。2023年GGS Chamber Music CompetitionにてDuo部門・Chamber Group部門共に第1位。その他受賞多数。2025年シャネル・ピグマリオン・デイズ アーティスト。 2025/26年度、トロント王立音楽院初の日本人リバンク・フェローシップ・アーティストに選出。 これまでに、東京フィルハーモニー交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、オーケストラ・アンサンブル金沢、群馬交響楽団、ジョシュア・ワイラースタイン、大友直人、梅田俊明等と共演。カナダ・グレン・グールド・スクール卒業後、アメリカ・ノースウェスタン大学ビーネン音楽院にて最優秀学生として修士課程を修了。これまでに故・林良一、野村友紀、山﨑伸子、アンドレス・ディアスの各氏に、現在ハンス・ヨルゲン・イェンセン氏に師事。 使用楽器は宗次コレクションより貸与されたGiovanni Grancino(1694年製)、使用弓は西村賢治氏より貸与されたEugène Sartory。
森谷 真理 Mari MORIYA ソプラノ
武蔵野音楽大学、同大学院卒業後、ニューヨークのマネス音楽院修了。メトロポリタン歌劇場の《魔笛》夜の女王で大成功を収めた。リンツ州立劇場の専属歌手を務め、欧米の多数の歌劇場で活躍。近年ではザクセン州立歌劇場で《蝶々夫人》を主演。国内では、兵庫県立芸術文化センター、日生劇場、新国立劇場、びわ湖ホール等の歌劇場にて、バロックからベルカント、ヴェルディ、プッチーニ、シュトラウス、ワーグナーの作品まで多種多様な役柄を演じ、常に高く評価されている。近年ではプーランク《人間の声》が新聞各紙で高評され、《ルサルカ》、《真珠とり》、《トスカ》の主演でも聴衆を魅了した。オーケストラとの共演では、ベルク『ヴォツェックより3つの断章』、R.シュトラウス『4つの最後の歌』等が絶賛され、ドイツではARDジルベスターコンサート及びゲヴァントハウスでMDR交響楽団とフィリップ・グラス《The Voyage》はドイツ国内に放送され、鮮やかで高度な歌唱を印象付けた。リサイタルでは「Spirit of Language -言霊-」シリーズを展開中。東京藝術大学講師、洗足学園音楽大学講師。公式ホームページ https://marimoriya.com/
浅井 佑太 Yuta ASAI レクチャー
京都大学人文科学研究所准教授。1988年大阪生まれ。京都大学経済学部経済学科で経済学を、同大学院文学研究科で美学美術史学を学んだのち、ケルン大学哲学科音楽学研究所で博士号(Dr. phil.)を取得。専門は19世紀以降の西洋音楽、新音楽、新ウィーン楽派、音楽文献学。2017年にパウル・ザッハー財団訪問研究員(バーゼル)、2019年にアントン・ウェーベルン全集編纂所実習生(バーゼル大学)を経て、2021年よりお茶の水女子大学音楽表現コース助教、2024年より現職。主な著作に『Anton Webern: Komponieren als Problemstellung (= Beihefte zum Archiv für Musikwissenschaft 85) 』(Franz Steiner)、『作曲家◎人と作品 シェーンベルク』(音楽之友社)など。
小室 敬幸 Takayuki KOMURO レクチャー
桐朋学園大学 非常勤講師。1986年、茨城県生まれ。東京音楽大学付属高校と同大学で作曲を学んだ後、同大学院では音楽学を専攻(研究テーマはマイルス・デイヴィス)。修了後は大学の助手と非常勤講師を経て、現在は音楽ライター。クラシック音楽、現代音楽、ジャズ、映画音楽を中心に演奏会やCDの曲目解説、雑誌やWEBメディアにインタビュー記事を執筆。現在は『音楽の友』、『PEN』(隔月)、『会報ハーモニー』に連載を持つ。共著に『聴かずぎらいのための吹奏楽入門』『commmons: schola〈音楽の学校〉vol.18 ピアノへの旅』。また、現在進行形のジャズを紹介するMOOK『Jazz The New Chapter』に寄稿したり、TBSラジオ『アフター6ジャンクション』に不定期で出演したりしている。趣味は楽曲分析。
MESSAGE
――シェーンベルクシリーズ(全7回)の第2~4弾です。
(第2~4回は弦楽四重奏曲)
後期ロマン派から無調、そして12音技法に至るまで、作風・形式が大きく変遷した時期にフォーカスした3回に渡る弦楽四重奏回。
第2回では、シェーンベルクのルーツが見えるような0番、まだギリギリ調性のある第1番を取り上げます。第3回では、無調へと移行するドラスティックな変化を実感することができる第2番、そしてロマンチックの極みともいえるベルクの抒情組曲。第4回では、12音技法というある種システマティックな手法で作曲されながらもシェーンベルク独特のロマンチシズムを濃厚に感じる弦楽四重奏曲 第3・4番を演奏します。
これぞロマンチックの極み。この世界観を表現するために、彼にとってもはや調性は邪魔者でしたが、調性を無くしても尚たどり着けない境地への憧れの結果行き着いたのは、12音技法という新たなシステム。でも、システム化された手法に基づいて書かれたからといって、音楽は全く無機質ではないのです。
彼の人間味溢れる、表現欲求の塊のような音楽を、気鋭の演奏家、そして浅井佑太氏、小室敬幸氏によるレクチャーと共にお届けします。
シェーンベルクというと、一般的にはとっつきにくいイメージをもたれがちですが、彼の人生を辿ってみると、意外と共感できたり、コロッと好きになる方も出てくるのではないか・・・という期待を込めて(!)お届けするシリーズです。
シェーンベルク・新ウィーン楽派好きな方はもちろん、予備軍の方、周りにそのような方がいらっしゃいましたら、是非お誘い合わせの上お運び下さい!
全7回、ぜひ追っかけていただけましたら幸いです♪
ヴァイオリニスト
Ensemble Amoibe 主宰